ガーデンベア物語:第3話

二人がそっとトラックから降りたのは大きな木のある並木道。
そこでは造園のプロたちが木の枝を剪定したり、その下の草花の手入れをしたりしていました。
二人がそっとトラックから降りたのは大きな木のある並木道。
そこでは造園のプロたちが木の枝を剪定したり、その下の草花の手入れをしたりしていました。
「こんにちはー」
「やあ、ガーデンベア」
「緑くんを知りませんか?」
「変わったメガネの青年だから覚えているよ。近くの船着場で船に乗るのを見かけたな。」
「こんにちは」
「やあ、ガーデンベア」
「緑くんを知りませんか?」
「変わったメガネの青年だから覚えているよ。近くの船着場で船に乗るのを見かけたな。」
二人は船着場に急ぎました。
二人は船着場に急ぎました。
横浜といえば港です。
横浜といえば港です。
船着場で緑くんを見かけた、という船乗りがベアたちを船に乗せてくれました。
キラキラ光る海原を、小さな船は進みます!
船着場で緑くんを見かけた、という船乗りがベアたちを船に乗せてくれました。
キラキラ光る海原を、小さな船は進みます!

花びらが散らないようにおさえながら、バラの花はワクワクして言いました。
花びらが散らないようにおさえながら、バラの花はワクワクして言いました。
「もうすぐ会えるかなぁ」
「きっと会えるよ!」と、ガーデンベアは笑顔でこたえます。
「もうすぐ会えるかなぁ」
「きっと会えるよ!」と、ガーデンベアは笑顔でこたえます。
潮風を受けて二人の期待がふくらみます。
潮風を受けて二人の期待がふくらみます。

着いたのは海辺の隣町。
船乗りにお礼を言って船を降り、ガーデンベアたちは緑くんを探して町中を歩きまわりました。
着いたのは海辺の隣町。
船乗りにお礼を言って船を降り、ガーデンベアたちは緑くんを探して町中を歩きまわりました。
ところが、夕方近くなっても緑くんを知っている人には一人も会えません。
いつも元気なガーデンベアもさすがに疲れてしまいました。
頭のバラの花も心配そう。
ところが、夕方近くなっても緑くんを知っている人には一人も会えません。
いつも元気なガーデンベアもさすがに疲れてしまいました。
頭のバラの花も心配そう。
「ごめんね。ガーデンベア。」
「ごめんね。ガーデンベア。」
「いいんだよ。緑くんを探しながら、たくさんのガーデンをささえる親切な人たちに会えたもの。よおし!ここでとっておきの技『ガーデンリープ』を使ってみよう!」
「いいんだよ。緑くんを探しながら、たくさんのガーデンをささえる親切な人たちに会えたもの。よおし!ここでとっておきの技『ガーデンリープ』を使ってみよう!」
ガーデンリープとは、行きたい場所に瞬時にワープできる、というガーデンベア一族の秘密の技の一つです。
まだ子どものベアは数回しか使ったことがないので、正直どこに着くか分かりません。
ガーデンリープとは、行きたい場所に瞬時にワープできる、というガーデンベア一族の秘密の技の一つです。
まだ子どものベアは数回しか使ったことがないので、正直どこに着くか分かりません。
「はっきりは分からないけど、緑くんはきっと、どこかの町のガーデンの近くにいる気がするんだ。」
「はっきりは分からないけど、緑くんはきっと、どこかの町のガーデンの近くにいる気がするんだ。」

緑くんがいるガーデンを強くイメージしてベアは叫びました!
緑くんがいるガーデンを強くイメージしてベアは叫びました!
『ガーデンリープ!!』
『ガーデンリープ!!』
まばゆい光につつまれて、ガーデンベアとバラの花は姿を消しました!
まばゆい光につつまれて、ガーデンベアとバラの花は姿を消しました!

さて、ここはどこでしょう?
さて、ここはどこでしょう?
ガーデンリープで力を使いはたしてヘトヘトなガーデンベアの目の前には春の花が咲く小さな庭。
優しそうなおばあさんがニコニコと庭の手入れをしていました。
ガーデンリープで力を使いはたしてヘトヘトなガーデンベアの目の前には春の花が咲く小さな庭。
優しそうなおばあさんがニコニコと庭の手入れをしていました。
「こ、こんにちは。きれいな花ですね。」
「あら、そう言ってくれると嬉しいわぁ。」
「ところで、緑のメガネをかけた青年を知りませんか?」
「あら、家にいますよ。」
「えっ!?」
「こ、こんにちは。きれいな花ですね。」
「あら、そう言ってくれると嬉しいわぁ。」
「ところで、緑のメガネをかけた青年を知りませんか?」
「あら、家にいますよ。」
「えっ!?」